ホーチミン近郊の工業団地 まとめ

 

今回はベトナムで働いている皆さんも仕事で訪れる機会が多い、
ホーチミン近郊の工業団地に関して特集してみた。

日系のみならず、ベトナム、シンガポール、中華系の
ディベロッパーが計画した工業団地も記載している。

是非参考にしてベトナムでのビジネスを成功させていただきたい。

 

そもそも工業団地とは?

ベトナムの産業と言えば製造業であり、各製造業の工場が集積するエリアを工業団地という。

日系の総合商社やベトナムの政府系ディベロッパーが開発してその土地を各企業にあてがっており、多くの工業団地がホーチミン近郊には存在する。

ベトナムビジネス、世界の労働集約的製造業の最先端を行くエリアとも言えるだろう。

ホーチミン近郊の工業団地にはどういったところがあるの?

今回ご紹介させていただく工業団地はホーチミン市内から車で30分〜2時間程のところに位置しており、市内からは多少離れている。

いずれも多かれ少なかれ日系の企業が入居しており、特に米中貿易摩擦が加熱した2019年から中国からの製造工業移転が相次いでおり、既に入居で一杯の工業団地もあるとのこと。

多くの日系企業に対応出来るよう、日本人の担当者が窓口となっており、対応してくれる。

多くの工業団地hが日本企業に対応できるよう、日本人の担当者が窓口となっており、対応はスムーズだ。

それでは各工業団地を見ていこう。

ホーチミン市

Tan Thaun工業団地

1986年のドイモイ政策(経済自由化を取り入れる政策)を受けて出来たベトナムで最初の工業団地。

1991年に投資ライセンスが降りて、翌年起工式を行った。
最初にこの工業団地に投資した企業がでてきたのは1993年のこと。

現時点で20ヶ国、199企業が進出してきており、そのうち日系企業は64社程となっている。古河電工、JUKI、GUNZE、TOMBOWなどの大企業が入居している。

ホーチミン市街地から15分ほどの最高の立地。

ただ最近は市内の賃金が上昇し、サービス業も増えたため、募集を掛けてもワーカーの集まりが悪そう。ワーカー採用に関しては間違えなく厳しくなっていくだろう。

 

TanThuan 工業団地 詳細情報

運営会社:Tan Thuan Corporation
連絡先:+84-28-37701777
住所:TTC Administration building,  Tan Thuan East Ward, District 7

 

Saigon Hitech-Park

日本人には馴染みの無い工業団地かも知れないSaigon Hitech-Park

しかしここには総合電機機器メーカーの韓国企業Sumsungと日本企業NIDECの工場が軒を連ねている。

Sumsungはベトナム全体の輸出高のおよそ4分の1を占めており、ベトナム政府にとって彼らから受ける恩恵は相当なものだろう。

立地もホーチミン市街地から車で30分ほどと近く、工業団地から7区方面に繋がる道路もあり、フーミンフンからの通勤には非常に便利である。2019年現在61社入居し、日本企業は5社入居済み。

また、最近では近くにVINCITYといわれるスマートシティも誕生し、益々すみやすくなっている。

ただ、噂のロンタン国際空港はまだ土地の確保すら終わっていない状況で頓挫しそうな状況である。いまのところタンソンニャット国際空港を拡張の方向で進んでいるそう。

 

Saigon Hitech-Park 詳細情報

運営会社:Saigon Hi-Tech Park (SHTP)
連絡先:028.3.7360293
住所:Đường D1, Khu công nghệ cao Phường Tân Phú, Quận 9

 

ドンナイ省

AMATA工業団地

言わずと知れたドンナイ省で伊藤忠とAMATAが共同で立てた工業団地。

AMATAとはタイの財閥であり、そこがディベロッパーとして関与している。

2019年現在でビエンホアのAMATA工業団地には150社ほどが入居しており、その内、日系企業は70社ほどで、資生堂、花王、ブラザー工業、HOUSE、KUREHAなどが入居している。

最近拡張した新エリアにはTOMBOW、大塚製薬、Scheafflerなどの企業が入居している。

ワーカー募集の広告掲載エリアがあり、そのにバナー広告を掲載している。

なお、今後ベトナムでも南部ロンタン、北部ハロンに工業団地を竣工予定。

日本食のレストランも併設しており、お昼はいつも賑わいを見せている。

須藤さんという日本人の担当者がおり、ベトナムアマタ工業団地の日系企業の窓口となってくれている。

ビエンホアのAMATA工業団地は月に1回のAMATA分科会という勉強会や、3ヶ月に1回のゴルフコンペなど、入居している企業同士の結びつきが非常に強い。

写真はゴルフコンペ終了後の昼食。

 

AMATA工業団地 詳細情報

運営企業:AMATA CITY BIEN HOA JOINT STOCK COMPANY
担当者:須藤
連絡先:+84-(0)93-769-4007
住所:Long Binh Ward, Bien Hoa City, Dong Nai Province

 

LOTECO工業団地

日本の双日が出資しているドンナイ省の工業団地、LOTECO工業団地

原田産業や帝人フロンティアなどの企業が入居している。

正式名称はLONGBINH TECNOPARK。

LOTECO工業団地 詳細情報

運営会社:
連絡先: +84 251 3891 105
住所: 123 Bùi Văn Hòa, Long Bình, Thành phố Biên Hòa, Đồng Nai

BienHoa1・2工業団地

1963年からある歴史ある工業団地。SONADEZIという政府系のディベロッパーが運営している。

1・2いずれもホーチミン市街地から車で40分ほど。

BeinHoa1に関しては既に2022年に閉鎖が決まっており、今後はBienHoa2のみでの営業となってくるだろう。

BienHoa1では排水設備が十分でなく、自社の排水設備で浄化してからドンナイ川に流し込んでいる状況。そのため、政府側が管理が難しいので1の閉鎖を決定した。

 

BienHoa1に関してはベトナムで長く活躍している味の素の工場がある。

BienHoa2に関しては久光、富士通、マブチモーター、コベルコ建機などの企業が入居している。

 

BienHoa2工業団地 詳細情報

運営会社:Sonadezi Long Binh Shareholding Company
連絡先: (+84)-251-3834700
住所: Bien Hoa 2 IZ, Dong Nai

 

NhonTrach1〜6工業団地

Thien Nghia(ティンギア)というベトナム現地の会社が運営しているドンナイ省の工業団地。

最近では6の建設もすすんでおり、韓国系企業の進出が目立つ。

主に2と3に日系企業が多く入居しており、YKK、KOKEN、旭東などの企業が入居している。

3には小規模なレンタル工場のスペースもたくさん用意されており、多くの日系中小企業が軒を連ねる。

レンタル工場に関してはForvalと言う日本の企業が窓口になっているので一度訪ねてみるものいいのではないか。

 

どちらかとえいば日系の大手企業は少なく、中小企業が多い印象。もちろん賃料も安いのが理由だろう。

南に1時間車で走れば、カイメップ・チーバイ港がある。

カイメップはホーチミン市内のカットライ港が飽和状態だったので新しく作られた大型船も寄港可能な港である。

ここから大型船を利用して北米向けに輸出している。

 

また、「花かるた」という名古屋飯の日本食レストランも併設しており、日中は日本人で賑わっている。

ホーチミン市街地から高速を利用して1時間ほどの立地。

 

NhonTrac工業団地 詳細情報

運営会社:Thien Nghia(ティンギア)

 

Long Duc工業団地

多くの人が耳にしたことがあるだろう、日本の総合商社双日が運営しているドンナイ省の工業団地である。

日系大手企業がメインで入居しており、SMC、湖池屋、パラマウントベッド、リクシル、コベルコエコソリューションなどがある。

またダイワハウスが建設したレンタル工場も併設している。

当然日本食料理屋もあり、オーナーの室垣さんはホーチミン市内の「さかい」の創業者でもあり、ベトナム在住10年以上。

車で1時間ほどの立地であり、ロンタンゴルフ場の近くでもある。

ただ、2019年現時点ですべて工場用地は空きはないそう。

賃料もホーチミン近郊の工業団地のなかで最高値クラス。

ドンナイ省という人口が多い地域にもかかわらず、ロンドゥック近郊は人口が少ない場所でもあり、ワーカーが集まりづらい。

リクシルやテルモBCTなどが高給でワーカーを集めていることもあり、ワーカー採用にはどこも苦労しているそう。

 

Long Duc工業団地 詳細情報

運営会社:双日株式会社
担当者:鎌田・宮田・小林・石田
連絡先:+84-251-320-1032

 

Long Thanh工業団地

ロンドゥック工業団地とロンタンゴルフ場の近くに位置する2003年に竣工した工業団地。

政府系ディベロッパーSONADEZIが運営している。

主な入居日系企業はオリンパス、早水ベトナム、Acrowelがある。

オリンバスはベトナムでカメラやそのレンズ、医療用機器を製造しているそう。

日系企業の入居数は少なく、ホーチミンから高速を利用して車で1時間ほど。

 

Long Thanh工業団地 詳細情報

運営会社:Sonadezi Long Thanh JSC
連絡先:+84 888 767 138
住所:Tam An, Long Thành District, Dong Nai

 

Boustead工業団地

Boustead工業団地・(BIP)はシンガポール資本のBoustead Projects Limitedが開発したドンナイ省ニョンチャック地区にある工業団地です。

市内から車で1時間ほどです。

シンガポール資本なので中国系の企業からの進出案件が多いようです。

特に2019年度は米中貿易摩擦の関係で一気に問い合わせが増えたようです。

こちらの工業団地のPRを担当しているホーチミン市内にオフィスを構える企業であるE-factoryに梅田さんという日本人の担当者がおり、進出の際には親身に対応してくれます。

 

Boustead工業団地 詳細情報

運営会社:eFactory株式会社
連絡先:+84 989 43 79 22
住所:1区Ben Nghe郡Nguyen Trung Ngan通り21番地Miss Aodaiビル8階

 

Giang Dien工業団地

ドンナイ省の北部にある工業団地。
かなり外れたところにある。

ディベロッパーはベトナム政府系のSONADEZIとなっている。

片道1時間15分程の場所にあり、2019年現在で操業している工場は敷地面積の1割ほどである。

主な日系企業は北陸アルミニウム、ヒラタ精工、リネンとなっている。

立地的には市内から離れており、人気のない場所なので賃料は有名所の工業団地と比べかなり安い。

ただ、人気がないということは条件によってはワーカー採用がかなり難しくなるということを頭に入れておかなければならない。

 

Giang Dien工業団地 詳細情報

運営会社:SONADEZI
連絡先:02513833388
住所: Khu Công Nghiệp Giang Điền, Giang Điền, Trảng Bom, Đồng Nai, ベトナム

 

ビンズン省

VSIPⅠ

VSIPはシンガポールSembcorp社とベトナムBecamex社の合弁企業です。

現在では南部ビンズン省、北部バクニン省とハイフォン市、中部クワンガイ省に拠点を有するベトナム最大級の工業団地を運営しています。

全拠点合計で総テナント数は530社、内日系企業数は138社に登ります。

VSIPⅠに関しては1996年から運営されており、市内から45分ほどのアクセスの良さであります。

多くの日系企業が入居しており、カネカ、ロート製薬、ヤクルト、横浜ゴム、日本製薬、ワンダフルサイゴンなど企業を見て取れます。

ただ、VSIPⅠに関しては既に入居スペースが一杯で空きがない状態です。

 

VSIPⅠ工業団地 詳細情報

運営会社:VSIPⅠ
連絡先:(028.274) 3743 898
住所:No. 8 Dai lo Huu Nghi, VSIP, Thuan An Town, Binh Duong

 

VSIPⅡ

VSIPⅡ工業団地は上記のVSIPⅠと同じVSIPが運営する工業団地です。

VSIPⅠから車で45分ほど北に行ったところに位置します。

VSIPⅠよりも広大な敷地面積を有しており、主な日系企業は日清食品、HOYA、FOSTER、STEC、といったところの企業になります。

また工業団地のエリアはⅡとⅡAに分かれており、ⅡAはⅡから奥に行ったところにあります。ⅡAにはパナソニックなどの工場があります。

ビンズンの新都市計画の一部でもあり、最近では娯楽施設や日本食レストランも増えてきました。

また空きはあるので進出を検討してみてはいかがでしょうか?

 

VSIPⅡ工業団地 詳細情報

運営会社:VSIPⅡ
連絡先:(028.274) 3743 898
住所:Hòa PhúTp,Thủ Dầu Một,Bình Dương

 

My phuoc1〜4工業団地

ビンズン省の北部に位置しており、VSIPから更に北にⅠ時間行ったところに位置する工業団地である。ディベロッパーはBECAMEX。

1〜4までの工業団地があり、日系企業は主に2と3に入居している。写真は2の入居企業。

主な入居企業はクボタ、大日本印刷、KIRIN、矢崎総業、VARIVASといったところである。

ホーチミン市内から車で1時間半以上かかるのでVSIP1・2周辺に住居を構えている日本人の駐在員が多い。

良い点としては海から離れているため。地盤がしっかりしており、沈下や杭打ちの必要はないとのこと。

ホーチミンはデルタ地帯なので基本的に地盤はゆるい。

 

My phuoc工業団地 詳細情報

運営会社:BECAMEX IDC
連絡先:02743822713

 

Bau Bang工業団地

Myphuocの更に北にある工業団地。
別名Myphuoc5ともいわれている。

片道2時間以上かかるのでホーチミン市内からの通勤は結構厳しいものがある。

山崎産業、モロフジ、SMFなどの日系企業が入居している。

運営会社はベトナムの国営ディベロッパーBECAMEXと世界有数の民間投資ファンドであるWarburg Pincusの合弁会社BW Industria社。

 

Bau Bang工業団地 詳細情報

運営会社:BW Insustrial
連絡先:(+84) 28 710 29 000
住所: F17/F Becamex Tower, 230 Binh Duong Boulevard, Phu Hoa Ward, Thu Dau Mot City, Binh Duong

 

 

Mapletree Bussiness City

シンガポールの政府系ディベロッパーとして世界的に有名なMapletreeの工業団地。

VSIPⅡにほど近く、主にレンタル工場の形をとってサービスを展開している。

Mapletreeは市内にある、7区のVivoCityや、1区のM-Plaza、ビンズンの新都市などの計画も請負っている。

東南アジアでは各種都市計画など請負っている。

Mapletreeには栃岡さんというシンガポール法人からベトナムに駐在している日本人の担当者がいらっしゃる。

現在はやはり米中貿易摩擦の影響もあり、中国からの工場移転のお問い合わせが多いそう。

 

Mapletree Bussiness City 詳細情報

運営会社:Mapletree Vietnam Management Consultancy Co.,Ltd
担当者:栃岡
連絡先:+84 90 165 5801

 

ロンアン省

LongHau工業団地

2006年に竣工したLongAn省にある工業団地。
ホーチミン市街地から車で45分ほど。

約150社企業が入居しており、そのうち45社ほどが日本企業である。

主に日系食品加工企業が入居しており、日本ハム、砂川屋などが入居している。

 

LongHau工業団地の利点は7区に住めば通勤時間が20分ほどですむところである。

短所は1区と7区の間は毎朝渋滞しており、そこだけで30分ほどかかってしまうことがザラである。

また、レンタル工場も併設しているが、近くに日本食のレストランは無い。

 

LongHau工業団地 詳細情報

運営会社:LONG HAU CORPORATION
連絡先:(028) 3937 5599
住所:Ấp 3, Long Hậu, Cần Giuộc, Long An, ベトナム

 

KIZUNA1〜3工業団地

LongAn省にあるKIZUNA工業団地
比較的事業規模の小さな工場が入居している。

KIZUNA JV株式会社というベトナムの企業が運営しており、白川さんという日本人の担当者が窓口となって日本企業の対応をしてくれている。

白川さんが勤務した当初は日本企業は1社しか入居していなかったそうだが、現在は100社ほどに増えたとのこと。

2013年前後は日本からの直接投資が増えた時期でもあった。

日系の中小企業多く入居してくる工業団地であり、駐在員同士の交流も多い。

 

KIZUNA工業団地 詳細情報

運営会社:KIZUNA JV株式会社
担当者:白川
連絡先:+84 913 716 702
住所:Lot K, Tan Kim IP, Tan Kim Commune, Can Giuoc District, Long An Province

 

バリアブンタウ省

Phumy1〜3 工業団地

Phumy工業団地はドンナイからバリアブンタウ方面に向かう途中にある工業団地である。

Phumy3工業団地に関しては双日も出資しており、日系企業も多く入居しており、
まだ土地に余裕があるのでベトナム進出を検討している企業様は是非一度訪れて欲しい。

現時点で稼働しているのはニトリくらいだが、その他にも丸紅や吉野石膏などの企業も工場を建設中だ。

今後は管理棟にレストランを併設する予定だそう。

 

ただ難点として、周りに大学などの目ぼしい高等教育機関がなく、高度人材の採用には苦労するだろう。

基本的に優秀な人材は賃金の高いホーチミン市内で就職したり、大手企業が高待遇で採用してしまうので人材の奪い合いは避けられない。

Phumy3工業団地には新延さんという女性の担当者がおり、親身に相談してくれる。

是非一度訪れてみよう。

 

PhuMy3工業団地 詳細情報

運営会社:Phu My 3 Specialized Industrial Park
担当者:新延
連絡先:+84 254 3936 838
住所:Phu My 3 Specialized Industrial Park, Phuoc Hoa Ward, Phu My Town, Ba Ria-Vung Tau

 

いかがだっただろうか?
ベトナムの工業団地特集は?

ここにあげた以上にまだまだ小規模な工業団地はたくさんあるが、ご興味がある方は是非ご自身で調べてみて欲しい。

今回の記事ベトナム進出の参考になれば幸いである。

それでは本日はこの辺で。

 

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