ベトナムの法定残業時間上限・割増賃金に関して

 

今回は残業、残業代、休日・祝日の割増賃金に関してレポートする。

 

ベトナムの法定残業時間上限・割増賃金に関して

本日はベトナムの法定残業時間上限や割増賃金に関して解説します。

ベトナムでは社会主義国ということもあり、労働者の権利は法律で手厚く守られています。

残業時間も法律で上限が有り決まっており、休日・祝日の割増賃金も諸外国に比べ高めに設定されています。

きっとこの記事を見ている方はベトナムでビジネスを展開している、ビジネスに従事している方だと思いますので、上記のあたりを詳解していきたいと思います。

今回の記事を読んでベトナムでのビジネスに対する見識を深めて頂ければ幸いです。

https://vietnam-fishing-barramundi.com/2019/11/12/2020年度・2019年ベトナム最低賃金/

 

ベトナムの法定残業時間上限に関して

ベトナムでは残業時間の上限が決まっています。

1ヶ月で30時間、1年で200時間以内と労働法で規定されており、政府が認めた場合のみ年間300時間まで許されております。

下記にJETROが翻訳したベトナムの労働法を引用しますので御確認下さい。

b) 被雇用者の時間外労働の時間数は、1 日の通常勤務時間の 50%を超えてはならず、週当たり勤務時間の規定を適用している場 合は、通常の勤務時間と時間外労働の総時間数が 1 日 12 時間を超えてはならず、1 カ月で 30 時間、1 年で 200 時間を 超えてもならない。ただし、政府が規定する特別な場合は、1 年で 300 時間を超えない時間外労働が認められる。

引用:JETRO

この300時間の特別な残業に関しては停電等、社会のインフラなどを普及するためにどうしても必要な時に限って認められているそう。

ただ、実際ベトナムでこの労働法に則って企業運営がされているかと言うとそうではなく、私が知る限り、200時間を超えて残業している日系企業も多々あります。

特に政府側から罰金なども食らってはいないようなので、形骸化したルールとも取れるでしょう。

また、日本商工会議所はベトナム政府に一般製造業における年間残業時間の上限を200時間から300時間に引き上げるように要求しており、残業代も他のASEAN諸国と比べ高すぎるので引き下げも要求する嘆願書を提出しているようです。

残業上限時間の引き上げをベトナム政府に依頼した日本商工会議所(JCCI)の詳細記事

ベトナム過去を知り、ベトナムの今を理解しよう 戦争博物館

 

ベトナムの割増賃金詳解

通常残業

ベトナムにおいて、一般作業時間の時間外労働の場合は1.5倍の割増賃金です。

日本は1.25倍なのでベトナムの1.5倍はかなり高い数値ですね。

a) 通常勤務日の時間外労働の場合は、少なくとも 150%。

引用:JETRO

深夜残業

深夜労働をする被雇用者には、少なくとも単価または通常の賃金に基づいて算出される 賃金の 30%に相当する割増分が支払われるものとする。

深夜に時間外勤務をする被雇用者には、本条第 1 項、第 2 項の規定に基づく賃金以外、単価または昼間の賃金に基づいて算出される賃金の20%に相当する割増分が支払われるものとする。

引用:JETRO

こちらは深夜残業に関する記載です。

深夜労働する場合は一般勤務時間の1.3倍の割増賃金を支払うのが法律で義務付けられております。

ここで言う深夜労働とは午後10時〜午前6時までの時間帯です。

さらに深夜時間外労働をする場合は更に通常の賃金の20%ほどが割増分として支払われます。

少しわかりにくいので簡単にして説明しますと、残業手当50%、深夜手当30%、深夜残業手当20%で合計100%となります。

ですので平日の深夜時間残業ですと200%の賃金を貰えることになります。

ただ、日中に残業している場合はもう少し規定が違うのですが、日中に残業して、深夜残業する工員はほとんどいないと思われるのでここでは説明は省きます。

なお、日本で通常勤務日に深夜残業があったとすると、残業割増で25%、深夜労働割増で25%となっているので、合計1.5倍の給与を貰えることになります。

休日祝日の割増賃金

b) 週休日の時間外労働の場合は、少なくとも 200%。
c) 祝日または有給休暇の時間外労働の場合は少なくとも300%。
日給の被雇用者に対しては、それに加えて祝日または有給休暇日の賃金を支払う。

引用:JETRO

ここからは休日と祝日です。

休日は通常の給与の2倍、祝日は3倍の給与をベトナムでは貰えます。

日本では休日・祝日は1.35倍の割増賃金です。

一昔前、テト(旧正月)の時はホーチミン近郊の工場で休日・祝日返上で働いて、稼いでから田舎に帰っていたベトナム人が多かったそうですが、今ではテトになったらすぐに田舎に帰るベトナム人が多いそうです。

それほど豊かになってきたということでしょうか。

※テト:ベトナムの旧正月。1週間〜10日前後の大型連休。この期間、皆故郷に帰る。

https://vietnam-fishing-barramundi.com/2019/11/29/2019年ベトナムの人口と各国比較/

終わりに

いかがでしたでしょうか?

今回の残業・割増賃金特集は?

日本とベトナムでルールが異なるところが面白い部分です。

やはり先にも延べましたが、ベトナムは社会主義国だけあって労働者の権利が手厚く守られていますね。

それでは今日はこの辺で。

ホーチミン近郊の工業団地 まとめ

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